The Pac-Man Dossier
訳注:この資料は原文のThe Pac-Man Dossierを機械翻翻にかけ、その翻訳結果に手直しを加えたものです。一連の文書には翻訳上の誤りを含む可能性があり、翻訳の正確性を保証しません。
前書き
The Pac-Man Dossierへようこそ!
この資料が目的とすることは、あらゆるスキル・レベルのPac-Manプレイヤーを対象に、可能なかぎり包括的かつ詳細なゲームの研究成果を提供することにあります。この資料の探究で新たに発見されたゲームで実際に使用されるゴーストの挙動や経路探索ロジックについて、現時点での最も明快な見解を考慮に入れました。
リンクされた章と節で構成されたこの資料は、下記の目次から簡単に読み進めることができます。
第1章は純粋にナムコとPac-Manの設計者である岩谷徹の裏話であり、アーケード・クラシックの開発サイクルと発売までの記録です。しかし、技術的な内容を知りたければ第2章から読み進めて構いません。
第3章と第4章では経路探索ロジックの解説と、ゴースト固有の挙動について解説します。
第5章は“split screen(分割画面)”レベルに特化しています。
付録として参照表、イースターエッグ、年代物のガイド、用語集などを提供しています。最後に、もし探しているものが見つからなかったり、文章中に不明な点などありましたら、お気軽に著者までご連絡ください!
資料の総目次
序論
1999年、フロリダ州ハリウッドに住むビリー・ミッチェルは、Pac-Manのパーフェクトスコアとなる3,333,360点を達成した最初の人物となりました。その過程において彼は、全レベルを通してライフをいっさい失わず、可能なかぎりのドット、パワークッキー、ゴースト、ボーナスシンボルを食べつくしました。
しかし最も驚くべきことは、彼が“パターン”として広く知られている決まった手順を一切使用せずにプレイできるという事実でしょう。その代わりに、ゴーストが迷路上でどのように行動するのか熟知していて、その知見に基づいてパックマンを常に敵の一歩先へと進めます。
ほとんどのプレイヤーはミッチェルとは異なり、ハイスコアを積み上げるにはゲームの決定論的性質を利用した多数のパターンに頼るほかなく、それらを実際に使用するには完全な暗記と想起が必要です。実行中に一度でもためらって間違ったターンをおこなえば、残りのパターンは役に立たなくなる可能性があります。
当然、これらのパターンに頼りすぎるとミスした途端にどのように効率よくゴーストを回避し、どのように高難度のレベルで残りのドットを回収するのか、多くのプレイヤーは何もわからなくなります。
現在、インターネットで入手できる大多数のPac-Manの攻略ガイドは、'80年代初頭に売られていた本と内容がよく似ています。始めにゲームの流れと得点の概要、次に読者が記憶すべきパターンの一覧が提供されますが、ゲームの仕組みやゴーストが決定をくだす方法については全くと言っていいほど明かされていません。
したがってこのガイドの目的は、パターンを使わずともプレイできるよう、Pac-Manについての理解をより深めてもらうことにあり、ゲームの流れ、迷路ロジック、ゴーストの個性、神秘的な“split screen”レベルについて詳しくみていきます。このガイドを読んでもミッチェルのように上達するとは限りません。しかし、ゴーストの“思考”をよく理解しておけば、9つめの鍵パターンのミスから立ち直るのがずっと楽になるのは間違いないでしょう。
提供するすべての情報は、オリジナルのPac-ManコードROMからの逆アセンブル出力と、実際にゲームプレイの実験的観察から抽出/検証されたものです。よって著者は、その精度に高い自信を持っています。
とはいえ、間違いや見落としに気づかれたら早急に修正できるよう、著者までご連絡ください。私がこのゲームをより深く理解したのと同じように、皆さんもこの情報を興味深くそして有益に感じて頂ければ幸いです。
このガイドへの貴重な貢献がすべての章にある Don Hodges に深く感謝いたします。